今回の記事でも、引き続き、マインドマップを使った、講義の目次の描き方をお伝えします。

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前回よりも、配布資料の内容が複雑に、より実際の講義資料と近いものになっています。

handout1
handout2

ぜひ、あなたも、お手元に紙とカラーペンを用意して一緒に描いてみましょう。

中心イメージを描く

今回も、中心イメージ(セントラルイメージ)は、抗体の絵(Y字のようなイラスト)にしておきましょう。

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最初のメインブランチを決める

最初のメインブランチの言葉は、2ページ目のスライドタイトルである「始めに」をそのままもってきました。

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配布資料の構造を詳しく見てみよう

さて、次が問題です。

前回の簡易版資料では、次のスライドのタイトルは、そのまま次のメインブランチのタイトルにしていました。

しかし、今回の場合はどうでしょうか?

3ページ目と4ページ目のタイトルである、自然免疫と獲得免疫という言葉は、実は既に2ページ目で登場しています。

つまり、3と4ページは、2ページ目の内容を抜き出して、更に詳しく説明していることになります。

この場合は、自然免疫と、獲得免疫という言葉は、したのように、サブブランチとして扱ってもいいでしょう。

mindmap

マップにうまく収まらない項目が出てきたら?

さて、今度は5ページ目を見てみましょう。下の方に緑枠で「コラム」と書かれた場所がありますね。

文章の流れとは直接関係ないので、マップに組み込むことは、ちょっと難しいかもしれませんね。

その場合は、A4用紙のちょっと空いたスペースに、こんな感じでメモしても大丈夫です。

mindmap

図を積極的に入れてみよう

次の6~7ページ、実はどれも「抗体」という大きなテーマを説明しています。

ですので、マップにまとめると下のようになります。

7ページのスライドでは、抗体の構造と、名前が説明されています。

イラストは復習の時、何をまなんだか思い出すきっかけとして役に立つので、簡単でいいので描いてみましょう。

ここでは、抗体の場所の名前(Vh領域とFc領域)も説明されているので、一緒にメモしておきましょう。

さらに8ページ目では、抗体がIgGといった、5つのアルファベットで分類されていることもわかりました。

これもメモしておきましょう。

配布資料の内容が、必ずしも目次にしやすい構成になっているとは限らない

さて、8ページ目の内容を見てみると、抗体に関する記述が雑多に並んでいますね。

本来は抗体の特徴として、6ページあたりに、書かれていれば、スライドとして、見やすかったかもしれません。

でも実際の配布資料をみていると、こんなかんじに、うまく分類しずらい場合もよくあります。

そもそも配布資料の構成は、資料をつくっている教授の考え方やクセに大きく左右されます。

学生が見やすいように構成にこだわって配布資料をつくる教授がいる一方で、教科書の内容をそのままワードに貼っただけだったり、絵しかなくて、説明文がほとんどなかったりするような資料をつくる教授もいます。

なので、配布資料の作り方は、十人十色、読み手である学生にはカオスだったりします。

だから、なんだか、マップにしにくいなーと思うことはよくあることだと思います。

そんなときは、無理せず、空欄にするとかでも全然大丈夫だと思います。

ちなみに、私は、8ページ目にふさわしいタイトルがよくわからなかったので、マップ上ではひとまず空欄にしておきました。

mindmap

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専門用語も怖くない!

9ページ目の「抗原抗体反応とは」のスライドはさらっとまとめてしまいましょう。

問題は10ページ目の「抗体クラス」のスライドです。

handout

なんだか、専門用語のオンパレードですね。

抗体クラスというタイトルそのものもよくわかりませんし、サブタイプという用語もでてきます。

とくに、最初の行にある、γ/μ/α/δ/εってなんて読むか、あなたはご存知ですか?

私ははじめて学校でこれをみたとき、すっごく難しいのがきたなーっなんて思っていました。

これは、ギリシャ文字で、それぞれγ(ガンマ)/μ(ミュー)/α(アルファ)/δ(デルタ)/ε(イプシロン)と読みます。

アルファベットの親戚ようなもので、だいたい対応しています。

今回の場合だと

    • γ=g(G)
    • μ=m(M)
    • α=a(A)
    • δ=d(D)
    • ε=e(E)

となるようです。

薬学の世界ではギリシャ文字と出会う機会は多いので知っていて損はないと思います。

でも、はじめて講義をうけるとき、このようなことを知っていないと、すごく内容を難しく感じてしまいそうですよね。

でも、ひとつひとつのキーワードをよーくみてみると、実はそんなに難しいことは言っていないんです。

まず、Vh領域ですが、これは、既に抗体のところででてきましたよね?

なのでマインドマップでここが対応しているよ!とわかるように、オレンジの色鉛筆で結んでみました。

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それにIgGやIgMといった言葉も、すでに抗体のところで出てきていますよね?

それをそれぞれ色鉛筆で色分けして囲んでみると…

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    • γ=g(G)
    • μ=m(M)
    • α=a(A)
    • δ=d(D)
    • ε=e(E)

このように、さっき出てきた表がそのままみえてきましたね。

最後に、講座のタイトルや日付などを余白に書けば完成です。

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元の配布資料との関係を色分けすると、こんな感じです。

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最後に

いかがでしたか。以上でマインドマップによる目次のつくり方~実践編~は終了です。

もしかして、一緒に目次を描いてくれた、あなたは、「自分なら、もっと違うふうにキーワードを置くのにな」「もっとこうした方がわかりやすいのに」という感想をもたれたかもしれません。

全然それでOKです。今の例は、あくまで、管理人のぽぽの場合はどう描くかという例をおみせしただけで、他の描き方だってあると思います。

配布資料が、教授によって違うように、目次のマップだって、学生一人ひとりで描く内容がが変わってあたりまえだと思います。

自分にとって描きやすくて見やすい、そんな目次を作っていただければと思います。

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