2017/11/15放送の「ためしてガッテン」で、コレステロールの新常識が特集されていました。

その内容をまとめていこうと思います!

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そもそもコレステロールってなに?

 

コレステロールは細胞自身が蓄えていて、細胞をつくるときの材料なります。

何かと邪魔者扱いされがちですが、実は体に欠かせないものなのです。

 

コレステロールに関連する用語

 

コレステロールを理解する上で用語の理解が大事なのでここでまとめてみましょう。

HDLコレステロール=善玉コレステロール

LDLコレステロール=悪玉コレステロール

です。

どっちがどっちだか、おそらくわからなくなるかもしれないので、これ以降
善玉(HDL)コレステロール悪玉(LDL)コレステロールと表記しますね。

 

善玉(HDL)と悪玉(LDL)コレステロールの役割

 

ここで、善玉(HDL)悪玉(LDL)コレステロールがどのように体のなかで働いているかご説明しましょう。

 

コレステロールは先ほども言ったように細胞を作るのに必要な成分です。

細胞はある程度コレステロールを蓄えています。

 

しかしこのコレステロール、どんどん古くなるので定期的に古いものを運び出し新鮮なコレステロールに入れ替える必要があります。

この古いコレステロールを細胞から運び出してくれるのが善玉(HDL)コレステロール
新鮮なコレステロールを運び込んでくれるのが悪玉(LDL)コレステロールなのです。

 

どちらも、体には欠かせない存在ですね!

 

ただ、食生活の乱れなどでコレステロールが多すぎると悪玉(LDL)コレステロールは血管内でコレステロールを不法投棄してしまいます。これが悪玉といわれる理由です。

 

こんな風に血管内で不法投棄されたコレステロールが血管内にどんどんたまったら大変ですよね!

ただそこはご安心ください。

血管には、体の老廃物や異物の掃除屋マクロファージ(白血球の一種)がいるので、不法投棄されたコレステロールを食べて処理してくれます。

 

ただ、このマクロファージ、コレステロールを食べ過ぎると死んでしまうんです(汗

 

マクロファージの死骸は血管にたまってしまいます。その結果血管が細くなり、これが動脈硬化という現象になるのです。

 

謎のコレステロールの存在

 

実は、体の中では、今言ったような善玉(HDL)悪玉(LDL)コレステロールの他に第三のコレステロールがいることがわかりました!

 

それがレムナントコレステロールと呼ばれるものです。

 

そもそも一般的なコレステロールの項目と検査値はたいてい次のようになっています。(数値はあくまで例です。)

 

総コレステロール:170

善玉(HDL)コレステロール:100

悪玉(LDL)コレステロール:54

 

総とは全部のことですよね?

でも

170=10054

170=154

となってしまい計算が合いませんね。

計算があうためには、
170=154+16しなければなりません!!

 

検査結果では現れないこの16こそレムナントコレステロールと呼ばれるものです。

群馬大学中嶋教授が20年ほど前に明らかにしました。その功績で2011年ザック賞(コレステロールで偉大な業績を成し遂げた人に与えられる賞)も受賞されています。

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レムナントコレステロールとは?

 

レムナントとは「残り物」をさす言葉だそうです。

(ただし測定に時間とコストがかかるので健康診断で広がらなかったそう)

 

ウサギを使った実験では、動脈硬化を起こした場所の70%がレムナントコレステロール残りの30%が悪玉(LDL)コレステロール(30%)で構成されていたそうです。

 

マクロファージも好んでレムナントコレステロールを好んで食べるんだとか。

番組内では極悪玉コレステロールなんて命名していましたね(笑

 

つまり、
善玉(HDL)コレステロールは正義の味方、
悪玉(LDL)コレステロールレムナントコレステロールは悪役といったところでしょうか。

 

この悪役二人のことを番組では総悪玉コレステロールと名付けていました(笑

実は正式名称もちゃんとあってnon-HDLコレステロール(日本語訳するとHDLではないコレステロール)といいます。

 

non-HDLコレステロールには基準値もあり

  • 150でやや危険
  • 170で危険

(日本動脈硬化学会)

となっているんだそうです。

 

non-HDLコレステロールには計算方法が二つあって、

 

・総コレステロール-善玉(HDL)コレステロール

でもいいですし、

 

悪玉(LDL)コレステロール+30

でもだいたい同じような結果が出るといわれています。

 

つまり今までコレステロールの検査値が引っかからなかった人も、ひょっとしたら、non-HDLコレステロールで数値が悪かったかもしれませんね!

肥満 中性脂肪高い、糖尿病が高い人は特に要注意だそうです!

 

コレステロールの対策

 

対策としては、次のように食生活を気をつければいいみたいです。

  • 食べ過ぎNG
  • 肉の中の飽和脂肪酸
  • 大豆類野菜食物繊維
  • 魚青魚のEPAは総悪玉これステロールを下げてくれる。加熱するとEPA少し減ので刺身がオススメ。

一般的にいわれていることですね。

善玉(HDL)コレステロールの増やし方

 

コレステロールを減らすだけではなく、善玉コレステロールを増やしてもOK

  • 息が軽く弾む程度の30分の有酸素運動を週三回!

が望ましいとのことです。

 

今後non-HDLコレステロールは新たな健康診断の数値として普及しそうですね。

新しい検査項目を見たとき、これなんだろう?とならないように、ここで予習しておきましょう!

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