私が個別塾の講師として中学生に英語を教えてきて、一番多かった質問が、
「Do you~?とAre you~?の違いが分からない!!」というものでした。
例えばテストで、「以下の2つの文章をそれぞれ疑問文にしなさい。」
という問題があったとします。
- You play tennis.「あなたは、テニスをする。」
- You are a student.「あなたは学生です。」
生徒の答えを見ていると、
Are you play tennis?
Do you are a student?
のように、be動詞と一般動詞の疑問文がごちゃまぜになった疑問文をよく見かけました。
be動詞と一般動詞の疑問文両方を学習した後は、特にこのようなミスに陥りがちです。
でも、こんな風に間違えてしまった生徒さんたちも、
be動詞と一般動詞を比較しながら一緒に学習することで、すっきりと違いを理解できるようになりました!
あなたが、仮に英語が苦手!と思っていたとしても、理解しやすいようにまとめましたので、ぜひ参考にしてみてくださいね(^_^)
目次
用語をおさえよう
英語の疑問文を扱うときは、当たり前のようにbe 動詞と一般動詞と言う言葉が出てきます。
be 動詞と一般動詞の疑問文の違いがわからないという背景には、そもそもbe 動詞と一般動詞の違いがきちんと理解できていない可能性があります。
ですので、まずは、用語をきちんと押さえておきましょう!
そもそも動詞とは?
動詞とは何か、簡単な例文をみて確認してみましょう。
- あなたは学生です。
- あなたはテニスをする。
この文章の青い四角で囲った部分が動詞と呼ばれるものです。
動詞は主語である赤い四角で囲った部分が
- どういう状態なのか
- 何をしているのか
を表す言葉です。
日本語では文章の一番最後にきますよね。
be動詞とは?
英語では、動詞を意味によってbe 動詞と一般動詞の2種類に分類しています。
- あなたは学生です。
のように、「~です」(あるいは、「~がある」)と訳すことのできる動詞をbe動詞と言います。
be動詞は、とても数が少なく、次の6個しかありません!
→is/am/are/was/were/been
意味としては、どれも
- ~です。
- (どこかに、なにかが)いる。/ある。
だと思ってもらえればOKです!
一般動詞とは?
一般動詞の定義は簡単です!
「動詞の中でbe動詞以外の動詞全部」と覚えてしまえばOKです。
一般動詞は「~する」と訳すことのできる動詞で、
具体的には、
”食べる” ”話す” ”読む” ”寝る”
など、かぞえきれないくらいたくさんあります。
動詞の中で圧倒的に数が多くて、「一般的な動詞だから一般動詞」と覚えてもいいかもしれませんね。
英語の語順を理解しよう
さて、これで、be 動詞と一般動詞の違いを理解することができました。
これからbe動詞と一般動詞の疑問文の説明に入るわけですが、その前に英語の語順を理解しましょう!
英語の語順を理解することで、格段にわかりやすくなります^^
実は英語の語順には、次のようなルールがあるのです。
「だれ・なにが/です・する/だれ・なにに/だれ・なにを/どこで/いつ」
一般的に教科書では、主語、述語(=動詞)、目的語のような専門用語で説明されています。
英語は単語を置く場所によって意味を区別しているのです。
例外はありますが、8割くらいの文章はこのルールに当てはめることができます。
一応わかりやすいように対応表を載せますが、特に用語は覚えなくてOKです。
また、動詞の部分に「です/する」と書いてありますが、
です・・・be動詞
する・・・一般動詞
を表しています。
※今お伝えした、英語の語順の考え方は、意味順といわれています。
詳しく知りたい方は、記事文末の「補足:意味順とは?」をご覧ください^^
be動詞の疑問文の作り方
では、いよいよbe動詞の作り方を見てみましょう。
文章として次の例を挙げます。
You are a student.(あなたは学生です。)
この場合 a student は「誰に/誰を」どっちにいれてもかまいません。
「〜です」と訳せるのはbe動詞でしたよね?
それにareは6つしかないbe動詞のうちの1つなのでやはり、be動詞で間違い無いですね?
さて、この文章を疑問文にするとどうでしょうか?
ここで今まで見えなかった黒線で囲った先頭の空白部が登場します!
この部分には、何が入ると特別決まっている訳ではありませんが、英語を学習する上では非常に重要ですので、覚えておきましょう!
Areの部分が、先頭に出ました。
これでBe 動詞の疑問文が完成です。
最後に「?」をつけるのも忘れないでくださいね!
一般動詞の疑問文の作り方
同じように、一般動詞の疑問文の作り方も見てみましょう。
動詞の文章として次の例を挙げます。
You play tennis.(あなたはテニスをする。)
あなたは プレーする テニスを
となりますから、tennis は黄色の枠に入れておきます。
「する」は「〜する」に相当するので一般動詞です。
またbe動詞6個に当てはまらないのでやはり一般動詞であることがわかりますね。
これを疑問文に作り直すと次のような文章になります。
そうすると、be動詞と同じように、黒線で囲った先頭の空白部が登場します!
ただbe動詞と異なる所は、動詞の位置は全く動いていないということです。
その代わりに、肯定文では文中に全く存在していなかったDoが登場します!
これを、先頭につけるだけで疑問文の完成です!
(最後に「?」をつけることも忘れずに!)
まとめ
最後にもう一度、be動詞と一般動詞の疑問文を比較してみましょう。
(※今回、例文で使用しなかった「どこで/いつ」の欄は省略)
以上、be動詞と一般動詞の違いでした^^
補足:意味順とは?
ちなみに、語順を文法用語で説明する方法は、
意味順と言って、京都大学・田地野彰教授が推奨している方法です。
書籍はこちら他多数
英語の意味順のノートもコクヨから発売されています。
中身はこんな感じ↓
上に、「だれが/する・です・・・」とガイドがついているので、わかりやすいです!