私は個別塾の講師として、6年間小学生の子どもたちに勉強を教えてきました。
小学生に楽しく勉強してもらうのは、実はそんなに難しいことではないんです!
たった一つのコツさえおさえれば大丈夫!
それは
「子どもの気持ちを理解する」
ことです。
「子どもの気持ちを理解することと、子どもが勉強を楽しくすることにどう関係があるの?」
「いえいえ、私は子どもの気持ちを理解している!」
そのようなあなたの疑問にお答えしていきますね!
目次
子どもの気持ちを理解するのは意外に難しい
個別塾の講師をしていたときに指導方法をほかの講師と離しあう機会がありました。
その中である講師が、
「あんなに簡単な問題がわからないなんて信じられない。いったい、何がわからないのかわからない」
という発言をしたのです。
この発言を聞いて、教える立場の人間がこのような考え方をしているとしり、すごく残念な気持ちになりました。
それに私が生徒だったら、こんな講師はこっちから願い下げです。
でも、悲しいことに講師と生徒の間で、このようなギャップはよくみられます。
そもそも講師をしている人は、勉強がある程度得意だったから今講師として働いているわけです。
なまじ自分が勉強が得意であるあまり、勉強が苦手とういう生徒の気持ちに共感しにくいのもある意味仕方ないかもしれません。
子どもの気持ちがわからないときは、自分のことに置き換えてみよう!
子どもの気持ちを理解する難しさの例を挙げました。
では、少しでも理解が深まるように、ご自分のことに置き換えてみましょう!
たとえば、「ダイエット」を考えてみましょう。
あなたが女性なら、やせて美しくなりたいと思うでしょうし、男性なら、健康のためにも中年太りをなんとかしたいと思ってダイエットを試みる場合も多いでしょう。
テレビでもラジオもそうですし、健康診断を受ければ、医師からも適度な運動とバランスのとれた食事をとるよう勧められるはずです。
そうしたとき、あなたは素直にその指示に従えますか?
……
……
……。
多分、「いやー。それはちょっと..。」と苦笑いされてるんじゃないでしょうか?
ダイエットが大切なのは誰でも知っています。
でもなかなか実行できない。
どうしてでしょうか?
それはいろいろな要因があると思います。
その中でも私はダイエットが
「楽しくない」
というのが、実行できない理由だと考えています。
- 運動は苦しいし疲れる→楽しくない
- 自分の好きな食事を我慢しなくてはいけない→楽しくない
- なかなか成果が見えない→楽しくない
子どもが勉強を楽しくないと感じるのも同じだとは思いませんか?
- 勉強は苦しいし疲れる→楽しくない
- 自分の好きな活動(ゲームや携帯など)を我慢しなくてはいけない→楽しくない
- なかなか成果が見えない→楽しくない
もしダイエットの例がぴんとこなかった場合は、ご自身がやらなきゃ!!と思いつつ、なかなかできていない活動に置き換えてみてくださいね!
子どもの気持ちを自分ごととして感じていただけましたか?
このように、あなたがダイエット(もしくは自分が苦手なほかの活動)ができないように、勉強嫌いな子にとって勉強もできないんです。
勉強は、楽しくないし大変だ!やりたくないと思う気持ち、自分ごとのように感じていただけましたか?
もし、そんな風に感じてもらえたら、子どもが勉強をいやがってもイライラすることは少なくなると思います。
そして
「どうしたら少しでも楽しくなるかな?」
と積極的に考えられるようになると思います!
そのマインドをもとに、子どもたちにとっての楽しい勉強法を一緒に見てみましょう!
楽しいことと結びつける
子どもは大人よりも、楽しい・楽しくないに敏感です。
その一方で楽しい・楽しくないと感じる基準も大人よりもシンプルです。
ちょっとした工夫で、勉強が楽しくなりますよ♪
色ペン
~オススメ度~
小学校低学年:★★★
小学校高学年:★★☆
男の子:★★☆
女の子:★★★
教科書やドリルって白黒が多いですよね?
ノートも白いノートに黒い鉛筆。
勉強はモノクロの世界です。
周りが灰色の空にコンクリートの建物だと気分がめいってきませんか?
逆に青空に虹が架かる豊かな自然の風景をみると、それだけでワクワクしてきませんか?
人間は色の情報に気分までも左右されます。
特に感受性の豊かな子どもならなおさらです。
私は個別塾で生徒に教えていたとき、必ず20色のカラーペンを持ち歩いていました!
算数・数学き嫌いな子に見せるとパッと表情が明るくなりました。
算数・数学の場合は、図形の対応する場所に色を塗ってもらいました。
国語の場合は、簡単な文章なら、ペンを使って、この文章がどのような情景を描いているのか絵で描いてもらうのもいいでしょう。
こんなことでも、子どもの勉強嫌いという気持ちが緩和され、勉強が楽しくなっちゃいます!
ただし、色塗りに夢中になってしまうと本末転倒なので注意しましょう!
抽象的なものごとは、できるだけ、具体的なものに置き換える
~オススメ度~
小学校低学年:★★★
小学校高学年:★★☆
男の子:★★★
女の子:★★★
大人につれて、だんだん抽象的な概念が理解できるようになってきます。
しかし、小・中学生にはまだまだ抽象的な概念を理解することは難しいです。
なので勉強するときは具体的な物に結びつけることが重要です。
2次元を3次元に直す。
勉強は基本2次元です。
平面の紙にかかれた文字や図形を理解しなくてはいけません。
しかし、先ほども言ったように、子どもの脳は、まだ抽象的な概念を扱うことになれていません。
具体的なものでないと、わかりにくいのです。
そのために、平面の勉強を立体的にするようにしてみましょう!
わかりやすいのが、算数・数学の図形の問題です。
問題で立体の問題が出てきたら、実際に紙を折り曲げたり、粘土をつかったりして立体を作ってみましょう!
そして実際に立体に印をつけたり、角度を変えたりしながら見てみましょう。
立体を作る作業は工作みたいで楽しいですし、平面から立体になることですごくわかりやすくなります。
また、理科の実験も、実際にできるような物であれば実践してみましょう。
大きく、見やすくすることで、脳への負担を減らそう!
~オススメ度~
小学校低学年:★★★
小学校高学年:★★☆
男の子:★★☆
女の子:★★★
大人でも文字のぎっしり詰まった専門書や携帯電話の契約書は、あまり、読む気になりませんよね?
子どもだっておんなじです。
細かい文字でびっちり埋め尽くされてた教材や小さい図しかないとやになってしまいます。
大人にとってもたいしたことのないように見える文字量でも、子どもにとっては情報が多すぎる!!なんてこともあるのです!!
教材の文字が細かくて文字で見づらいなら拡大コピーしてもいいでしょう。
それにA4のコピー用紙に大きく問題文や図を書き直すだけでもぐっとわかりやすくなります。
文字が小さかったり、文字量が多かったり、図形が小さかったり、そんな些細なことでも子どもの頭に大きな負担をかけることも!
できるだけ脳に余計な負担をかける要素は取り除いて、勉強に専念できるようにしましょう!
最後に…
いかがでした?
記事の後半では、テクニック的なこともお話しさせていただきました。
でもやはり私が一番大事だと思うのは、
「子どもの気持ちを理解すること」
これに尽きます。
子どものわからない!!という気持ちが理解できれば、あなたがイライラすることも減ります。
それに、どうやったら理解してもらえるかな?楽しいかな??と積極的に考えるきっかけになります。
ぜひ、そのマインドを常にもって、今回紹介した方法以外にも、お子さん一人一人にあった楽しい勉強法を探してみてくださいね♪