専業主婦の母親が、父親の愚痴や社会に対する不満を永遠と娘にいう。
楽しい話題を振っても、強引に父親や社会に対する愚痴に上書きしてしまう、母。
あげくの果てに、「離婚したい」「こんな人生ヤダ」と言い出す始末。
そんな母を見ては、
- 悲しくなったり
- イライラしたり
- 自分を責めたり
して、もう愚痴は聞きたくない!と何度も思ったものです。
しかし今は母親の愚痴を聞いても
- ふーん、また言ってるな
と軽く聞き流せるようになりました。
母親の愚痴をいうのをやめさせることはなかなかできません。
しかし、母親の愚痴に対して自分がどう反応するかは選ぶことができます。
- 母親の愚痴のネガティブなエネルギーに巻き込まれて心を乱される
ことを選ぶか、
- 母は母、自分は自分と割り切る
ことを選ぶかは、あなた次第です。
ここでは、私がどういった考えをもとに、母親の愚痴を受け流せるようになったか紹介します。
目次
愚痴を解決しなきゃいけないという思いを捨てる
母親が愚痴っている内容を真剣に「解決してあげよう」などと思わないことです。
愚痴の対象となっているのは多くは父親のことです。
父親が素行を改めてくれれば、母親の愚痴も減るかもしれません。
しかし実際にあなたが父親に働きかけて、素行を改善させることは可能でしょうか?
おそらく無理だと思います。
赤ちゃんの頃から育ててきた自分の娘に注意されて
「はい、そうですか」
といって素行を直せる父親はなかなかいないと思います。
そのくらいだったらそもそも母親も愚痴は言わないでしょう。
それにあなた自身、父親と冷静に話せる関係性を築いているでしょうか?
私の場合は、父の悪口を母から常に聞いていていたのと、家庭をあまり顧みてこなかった父親とはあまり会話がなく、どう話をしたらいいかよくわかりません。
それなのに母のために父を諭す努力をするとストレスがたまるだけです。
愚痴を言うのは、解決したいからではない
母親は愚痴を「言いたいから言っている」のであって、問題を解決したいわけではありません。
愚痴を言うことで自分のフラストレーションを発散しているのです。
(そのせいで娘がストレスをためることになるのはお構いなしです。)
本来なら愚痴を言うよりも
- パートなどで社会との交流を持つ
- 自分の趣味を見つる
- 離婚する
などへ向けて行動する方がずっと建設的です。
しかしずっと夫・子ども優先の生活を何十年も続けた後で
- 経済的に自立すること
- 自分の楽しみを見つけること
は、母親にとってかなりハードルの高いこと。
ですから結局現状は変えずに、愚痴という形で発散するしかないのです。
別れたいと口ではいっているけれど
夫と別れたいと口では言うことはありますが、愚痴をいっている人ほど
- 経済的理由
- 情がある
などがあるので結局なかなか別れません。
子どもが成人していれば、子育てを理由に離婚をためらうこともありません。
(実際、子育て後、熟年離婚する夫婦が増えていることはニュースでもいわれています。)
そうしないで愚痴をい居続けているのは、なんだかんだ今の生活を変えていく自信がないからです。
母親が愚痴を言うのを自分のせいにしない
優しいひとは、愚痴を言っている母親に同情してしまいます。
- 専業主婦として夫に頼らなければならなかった
- 自分のしたいことができず、子育てを優先してきた
母親は、確かにかわいそうかもしれません。
でもそういう時代だったのです。
あなたのお母さんはたまたまそういう時代に生まれて、あなたは女性が社会進出しやすい時代に生まれたのです。
それは巡り合わせであり、あなたが頑張ったからといってどうにかなる問題でもありません。
それに今の旦那と結婚したしたのも、母親自身の選択かもしれませんし、それしか選択できなかった事情が当時あったのかもしれません。
どちらにしろ、あなたのせいではなく、どうしようもなかったことです。
そのことであなたが責任を感じる必要はありません。
仮に愚痴をきちんと聞かないことに対して冷たい娘だと言われても、愛情を注ぐべき子どもに愚痴を吹き込み続ける母親もいいとは言えません。
お互い様ではないでしょうか。
自分は自分・母は母
母は娘には考えられないような辛い経験をしたかもしれませんし、愚痴りたくなるような環境におかれた、かわいそうな人といっていいかもしれません。
しかし、だからといって娘のあなたが真面目に愚痴を聞いてあげなければいけないことにはなりません。
母が愚痴をいっている父のことも社会のことも娘の自分がなんとかできることではありません。
母と自分とは違う人間ですし、母親も大人なのですから自分でなんとかしてもらいましょう。
まとめ
いかがだったでしょうか?
愚痴を聞き流せるようになるコツは参考になりましたか?
聞き流すほかに、母親と物理的に距離を置くのもオススメです。
実家暮らしの人なら、実家から出る。
経済的な事情などから実家から出られないなら、早々に自分の部屋に退散するのです。
(だらだら一緒にいるとどうしても愚痴を聞かされることになりますから)
ついつい娘に愚痴をいってしまう母親は、結局子どもに甘えてしまっているのでしょう。
そんな母親は愛おしい存在ではありますが、自分は自分、相手は相手と割り切って、相手の負のエネルギーに巻き込まれないようにしてくださいね。