現役薬学生にとって、定期テストは頭痛の種ですよね?
私も学生時代は散々苦労させられました(苦笑
- 科目数が多い!
- 出題範囲が膨大!
- 授業びっちりでテスト対策用の時間を確保するのが大変!まさに三重苦(笑
そのとき痛感したのが、「過去問」の重要性です!
これが、薬学部の勉強における、最大のポイントです。
教科の内容自体というよりも、過去問の出題のされ方によって、対策が全然違ってくるんです!
というわけで、今回は、過去問の特徴からみた、薬学部の定期テスト対策をご紹介しちゃいます♪
目次
まず、過去問のタイプを知ろう!
いろいろな教科の過去問をみていると、実は大きく分けて2つのタイプに分類できることがわかります。
- 過去問とほぼ同じ問題が出る/選択肢から選ぶ問題
- 毎年問題が総とっかえ/記述式がほとんどの問題
両方の対策について、順番ご説明しますね!
ただし、実際の過去問だと綺麗に1と2と分類できず、どっちかというと、こっちかなという程度の分類しかできない場合もあります。
そのため、あなたには、1と2、両方の対策を一緒に見ていただくことをおすすめします♪
過去問とほぼ同じ問題が出る/選択肢から選ぶ問題の対策
簡単な例題を用意したので、それにそって説明していきたいと思います。
過去問を用意してそっくりな選択肢を探す
まず過去問を用意します。
出来るだけ過去までさかのぼれれば理想ですが、とりあえず、入手できた分でOKです。
さて、このタイプの過去問を見比べてみると、そっくりな選択肢が、年をまたいで存在していることがわかります。
わかりやすいように、次の図では色分けしてみました。(実際、ご自身の過去問を色分けする必要はないですよ。今回は説明のために色分けしています)
目次を使って配布資料から、正解が書いてある箇所を探す
次に配布資料から、それぞれの記述が、正解なのか、不正解なのか、探してみましょう。
このときもしあなたが目次を作っていれば、目次から、だいたいどのあたりに正解が書いてあるか、検討をつけて、効率よく探すことができますよ。
(目次の書き方は【関連記事】講義の目次(=講義録)の書き方~基礎編~マインドマップを使おうを参考にしてくださいね♪)
そっくりな選択肢を1つだけ正しい文章に書き直して、残りは消す
さて、正解と不正解が分かりましたね。そうしたら、そっくりな選択肢を1つだけ残して、残りはサインペンなどで消してしまいましょう。
そして、ここが重要なのですが、残した一つは、正解の文章に書き直してしまいましょう。
正解の文章をおさえておけば、多少本番のテストで書き方が変わっても、対応することができますからね。
ここ、すごく重要です。(大事なので2回言ってみました)
よく、選択肢の正誤だけを覚えてテストにのぞむ方がいるのですが、そうした場合、ちょっと表記が変わったりしたら対応できなくなってしまいます。
応用力をつけたいのであれば、正しい基礎をしっかり覚えることが重要ですよ。
過去問を暗記する
暗記というと嫌な作業ですよね。
でも避けて通れません。
その嫌な暗記の負担をできるだけ減らすために、暗記する分量をいままでの過程で減らしてきたことになります。
繰り返し見る
暗記をするには、繰り返し見る!
これにつきます。
電車の移動時間・勉強中・ちょっとした休憩時間。
こうした時に繰り返しみるのです。
ポイントは、1回で暗記しようとしないこと。
薬学の学習内容は、日常で馴染みのないギリシャ文字や記号がたくさん出てくるので、一度で覚えようとすると、相当ストレスを感じてしまいます。
ストレスを感じ続けると、そもそも暗記自体やーめたっ!となって本末転倒になりかねないのでキケンです。
1回で暗記をしようとしない。
何回もひたすら繰り返してみる。
最初は目が滑るだけで文章の内容は全然入ってこないかもしれません。
それで全然OKです。
質より量だと思ってどんどん繰り返し過去問の文を見るようにしてください。
ほんとに、読むというより見るという感じです。
例えば5分あるとします。
そしたら、その5分で選択肢を理解しようとしてじっくり読んではダメです。
同じ5分ならば、出来るだけ多くの問題を見るようにしてください。
そうすると、何度も同じ問題を目にすることになります。
不思議なことに、何度も目にすると問題に親近感が生まれるんです。
「あら、またお会いしましたね」みたいな(笑
そうすると、次第に、文章の内容で理解できる部分が出てきます。
そしてそれがだんだん増えていきます。
そして、不思議なことにに一部の問題は自然に暗記できるようになっていきます!
覚えたら消す
覚えたらた問題の選択肢に関しては、ペンなどで消します。
ただテスト本番から日にちが空いてしまっていると、せっかく覚えた問題も本番には忘れてしまうかもしれません。
それなのに、マジックペンで消してしまうと、そのような問題を再度見直すことが難しくなってしまいます。
そこで私は、一度覚えたと思った問題は、下図のように、念のために、濃い色の消えるマーカーや、すごく濃い鉛筆(8Bとか)で消していました。
こうしておけば、もう一回暗記したくなったときに、ペンの後ろでこすったり、消しゴムで消せば、また覚えていない問題として、暗記作業に追加できますからね。
ここまで駆け足でしたが、大丈夫そうでしょうか?
ちょっと一息ついたら、もう一つのタイプの過去問
「毎年問題が総とっかえ/記述式がほとんどの問題」の対策も見てみましょう!
毎年問題が総とっかえ/記述式がほとんどの問題の対策
正直、こちらの方が1番目のタイプに比べて対策がずっと大変になります。
私も、学生時代このタイプの定期テストには苦労させられました(苦笑
ただ、記述式だったり、そう取っ替えの問題って、先生も学生がそんなに点数が取れないことはわかっているんです。
だから、記述式が出たとしても、似たような問題を出してくれていたので、なんとか乗り切れた感じです(少なくとも私の大学はそうでした)
それに、あまりに難しすぎる問題をだして、進学率が下がってしまうのは、先生も避けていでしょうから。
(ただし、他大学の話をきくと、そんなことお構いなしに鬼のように学生を再試にしまくるところもあるみたいなので、なんとも言えませんが…)
とにかく、このての問題は、自分だけでなく、他のみんなもできないか、苦手としているということです。
なので目指すのは、完璧ではありません。
みんなが出来るであろうところは確実にとる。
みんなに劣らないようになることが大前提です。
プラスアルファで、全員は解けないであろうと思われる何問かを確実にすれば、それだけで及第点を超える可能性が高まります。
ぜひ、この手の問題に取り組む時は、このような観点をもっていてくださいね。
さて、これから、具体的な対策にはいるわけですが、やみくもに動くだけでは、なかなかうまくいきません。
頑張ってみたはいいものの、不安感や徒労感だけがつのり、そもそも勉強自体やりたくなくなってしまった…。
なーんてことになったらもったいないと思います。
なので、具体的な取り組みを、2段階に分けてご説明していこうと思います。
暗記対象を明確にする
まず暗記する対象を絞りこむ作業をしていきましょう。
用意するもの
用意するものは、
- 過去問(出来る範囲でかまわないので、多くの過去問をゲットしましょう)
- 配布資料
- 目次(もし目次を作成していれば用意してください。目次に関しては【関連記事】講義の目次(=講義録)の書き方~基礎編~マインドマップを使おうで、お話ししています)
の3点です。
過去問を比較・分析する
こちらも簡単な例をご用意したので、この例をもとに、過去問同士を比較する作業をしてみましょう。
過去問を見比べてみると、実は一部同じ問題が何回も出ていることがわかりました。
(わかりやすくするために色分けをしました。実際の比較作業では色分けする必要はありません)
重複している問題はバツ印などをつけて削除してしまいましょう。
過去問の正解が書いてある箇所を、配布資料から探す
過去問と配布資料を照らし合わせて、正解が書いてある箇所を探しましょう。
そしてカラーペンや、ポスカなどで色をつけましょう。
(ペンはなんでもいいのですが、個人的にはポスカをおすすめしています。配布資料の裏にインクがしみにくいのと、かなり目立つので、暗記作業の時に役立ちます。)
この時、過去何回もでている問題に関しては、枠を太くしたり、色を変えたりして、他の問題と違いをはっきりさせるのがオススメです。
(今回はわかりやすくするために、問の色と、配布資料の該当箇所の色を同じにしてあります。)
これで、配布資料の中で、既に定期テストに出題済みのところと、そうでないところが明確になりました。
では、この場合はどの範囲を暗記するのが良いのでしょうか?
理想をいえば、全部暗記できるのがいいに決まっています。
でも、それは時間的にも労力的にも厳しいです。
ある程度優先せさせる範囲を絞って、そこから覚えていき、余力があれば、そのほかの範囲に広げていくのがいいでしょう。
何を優先させるかは非常に難しい問題です。
教授の定期テストの出題傾向や、あなた自身の考え方にもよるので一概には言えません。
ただ、仮に今回のようなテストの場合、私がどう覚えるかというと…。
おそらく最優先は何度も出題されている赤字の問題です。
何度も出しているということは、教授が、サービス問題として、最低限の点数を取らせる為に出している可能性があります。
(流石に3回も出ているので、変える可能性もあるかもしれませんが….)
心情的には、次に優先させたいのは、過去に1度出ている問題です。
しかしこの定期テストの場合、1度出た問題は出ないようですから、おそらく四角で囲っていない範囲を暗記することになるでしょう。
最後に余力があまったら、過去1度出ている問題を覚えるといったところでしょうか。
しかし、過去問で一度出ている問題は、万が一、実際の定期テストで出題されてしまうと、他の生徒が解けるということになります。
他の生徒が解ける問題なのに、自分はできないとなると、他の生徒と差がついてしまいます。
そうなると、及第点から遠ざかる可能性が上がってしまうので、できれば過去問は完璧にした上で、そのほかの問題を覚える余裕はあったほうがいいでしょう。
過去問や配布資料を暗記する
さて、次に過去問や配布資料を暗記する作業に入ります。ゴロを使った暗記法なども今後紹介しようと思いますが、まずは、問題に「馴染む」ところから始めましょう。
この手の問題だと、暗記するボリュームがとにかく多くなります。
いきなりピンポイントで暗記をしようと思っても、キリがなく、途中でその作業が嫌になってしまう可能性があります。
それを避けるために、問題に「馴染む」のです。
人間の頭は、不思議なもので、どんなに意味のないと思えるものでも、何回か繰り返し体験したり、見たりしたりするうちに、自然に覚えてしまうことがあります。
電話番号や、学籍番号がその好例です。
ランダムな10桁近くの数字でも、日常で触れることで、いつの間にか親しみをもち、覚えてしまうのです。
これと似たような効果を、今回は狙います。
つまり、過去問や配布資料を何回も「見る」という体験を繰り返すのです。
ポイントは「読む」ではなく「見る」というところです。
よくわからない状態で、無理に読もうとしても、眠くなりますし、ただ時間だけが過ぎてしまいます。
ですのでとにかく「見る」。
電車での移動時間、ちょっとした空き時間に過去問や配布資料をぺらぺら何度もめくります。
同じ問題を見るうちに、「あら、またお会いしましたね?」みたいな親近感を抱く文章が出てきます。
そうなったら少しずつ中身も読んでみましょう。
そうすることによって少しずつ、教科に対する苦手意識が消え、内容が理解できるようになってきます。
本当にそんなことあるの?と不審に思うかもしれませんね。
私も実際にそう思っていましたので、そう思うのも当然だと思います(笑
まずはお試し感覚で1教科だけでも試してみたくださいね。