成人式の着物、最近はレンタルや購入することが多くなりました。
でも中には、お母さんの着物をまだ大切にとってあるというご家庭もあるかもしれません。
お母さんが嫁いだ時代、お嫁入り道具としてタンス一式というものがあったそうです。
その中に和ダンスというのがあって、若かりし日のお母さんは、おばあちゃんから、着物や帯、小物類を一杯詰め込んで持たされたのです。
その頃の着物は高価な物が多く、特に振袖や留袖などの位の高い着物は上質なものとされていました。
そのような大事な着物ですから、あなたのお母さんが、成人式に着て欲しいと思うのも無理はありません。
しかし、あなたの気持ちはどうでしょうか？
どうしても古めかしいという先入観もあり、色柄もシックに近いものであれば、ちょっとためらいを感じてしまうかもしれませんね。
お母さんたちの気持ちも大切にしたいけれど、その一方で現代の可愛くては華やかな着物を着て成人式にでたい…！という気持ちで悩んでいるあなた！
そんなあなたのために、親御さんの着物を着ることのメリットとデメリット、そしてアドバイスをご紹介します♪
親の着物を着るメリットとデメリットとは？
ではまず、親の着物を着るメリットとデメリットを見てみましょう。
メリット
流行というものは巡り巡っています。
着物にも流行りというものがありますが、洋服のように形が変わるものではありません。変わるとすれば色や柄で、素材は振袖の場合、正絹（シルク）か化繊（化学繊維）のどちらかでしょう。
ですが母親の時代の振袖は、ほとんど正絹（シルク）と言ってもよいでしょう。
一式100万以上の着物が珍しくなかったのですから、あり得る話です。
当時の振袖の特徴としては、古典的な柄が多く、良いものほど花柄、松竹梅など伝統柄が施されています。
絞りや刺繍の職人技は見事と言えるでしょう。そのような素晴らしい着物をリメイクして着られるなら、とても素敵なことです。
今は、職人と言われる人がほとんどいない時代ですから、母親の着物を再現するのは難しいかもしれませんね。
デメリット
このように高級感や質の良い昔の着物ではありますが、今の時代の振袖と比べると、華やかさに欠けるのは確かです。
ピンクなどの淡い色合いのものは少なく、白地か濃い目の色合いが多いです。
現代風のピンク色や可愛い柄の着物を着たたくさんの他の同い年の女性が集まる中で、自分だけ野暮ったく、やや浮いたように思えてしまうかもしれません。
それは、オシャレに人一倍敏感な年頃の女性なら誰しももつであろう感情であり、決して恥ずかしいことではありません。
ただ、その思いを無理矢理抑えて親の着物を着たとしても、後悔の念が後々も残ってしまう可能性もあります。
母親の気持ちも尊重し、かつ自分らしく成人式を迎える…。そのためには、お互いの理解が必要です。
できるだけ時間をとって話し合いをする方がいいでしょう。
一生に一度の成人式は、悔いのないように
母親の着物が質が良く、思いも受け継がれた素晴らしいものであるというのも分かってきました。
その一方で今風の着物の、ピンク系などの淡い色はとても可愛らしく、今の時代やあなたの好みにも合っていることでしょう。
自分の好みで母親の着物を着る場合はなんの問題もありません。
しかし迷いがある場合は、その気持ちをきちんと親に伝え話し合った方がいいです。そしてじっくり時間を掛けて決断しましょう。
成人式は一生に一度しかありません。
着物を着るのもあなた、成人式での経験もすべてあなたのモノです。
結果として、母親の着物を着るのもいいものですし、購入するのもレンタルしてもいいでしょう。
しかし、なるべく後悔のないようじっくり話し合ったり、考えてきめて欲しいのです。
もし、あなたが親の着物を着よう！と決断したならば、こちらの
【関連記事】成人式で親の着物を今風にアレンジする方法
に、親の着物を現代風にアレンジする方法も書きましたので、ぜひ覗いてみてくださいね♪
あなたが、やっぱり現代の可愛い着物を着たい！と思ったときは、はっきりそう伝えましょう。
遠慮する気持ちがあるかもしれませんが、ここは思い切って親御さんに甘えちゃいましょう！
これからの長い人生の中で、成人式で着物を着る以外の方法でも恩返しをする機会は必ずあります。
それに親御さんは、子供であるあなたのの幸せが自分の幸せに繋がるのですから…。
