「自分は受験で受かったけれど、友達は落ちてしまった!」
ということ、ありますよね。
かなり気まずい状況です。
一体相手になんと声をかければいいのでしょうか。
「励ましたいけど、受かった自分から声をかけても煙たがられそう。」
「そっとしておくのがいいのだろうけど、あまりにもほうっておくと薄情だと思われるだろうか…。」
などなど、
どうしたらいいか悩みますよね。
そんなときの対処法と相手の心理をまとめました。
目次
受験に落ちた側の心理
受験に落ちた側の心理をパターンごとにまとめました。
落ちたてどう感じるかは個人差がありますが、いずれかのパターンには当てはまるはずです。
人生の一大事
受験に落ちた当人にとって人生の一大事です。
自分が思い描いていた将来の人生設計が狂ってしまいます。
おそらく学生時代で最大級の挫折ですから衝撃はかなり大きいです。
まわりから笑われているような気がする
周りの友達から自分がどう思われるかがすごく気になります。
- 笑われているのでは?
- バカにされているのでは?
と疑心暗鬼になることも。
実際はクラスの誰が受験に落ちようが、多くの人にとってはどうでもいいことです。
一瞬、面白がって話題にされることがあるもしれませんがすぐに忘れられてしまいます。
逆に、距離の近い友達なら心配してくれるはずです。
まわりがどう思おうと、自分にはどうにもできないですし、気にしても仕方ないのですが、受験に落ちた直後はどうしても気になってしまいがちです。
怒りや悔しさ
「どうして自分は落とされたんだ!」
「自分は落ちたのにどうして友達は受かっているんだ!」
という怒りや悔しさを感じます。
後者に関しては、自分でも理不尽な怒りだとは分かっていることが多いですが、なかなか感情をコントロールするのは難しいものです。
罪悪感
親や先生の期待を裏切ってしまって、合わせる顔がない、申し訳ないと感じます。
親が落胆した表情をみるのは非常に辛いものです。
後悔
「あの時もっと勉強しておけば良かった」
「遊ばなければ良かった」
「受験当日にもっと落ち着いて問題を解いていれば…。」
という後悔を感じます。
今更考えてもどうにもならないことですが、なんども考えてしまいます。
学生生活への不安感
志望校に落ちてしまったら、自分の未来が見えずに辛い気持ちになります。
特にほかの学校も落ちていたり、まだ合否が見えない状態では非常に心許ないです。
かりに志望校以外の合格が決まったとしても、行きたいと思っていない学校ですから、明るい学生生活が想像できず、暗い気持ちになります。
対処法
受験に落ちた相手への対処法をご紹介します。
無理に慰めようとしなくていい
受験に受かったあなたが、落ちた友達を慰めることはそもそも難しいものです。
何を言っても相手には上から目線としか思われない可能性があります。
時間の経過とともの本人の気持ちが落ち着くのを待ちましょう。
普段どおりに接する
普段通りに接することが大切です。
無神経に相手を逆なでしてもいけませんし、逆に腫れ物に触れるように扱っても相手が逆に居心地の悪い思いをしてしまいます。
しかし、相手が自分を避けている様子なら、無理に話しかけず、そっとしておいてあげましょう。
自分が受験に受かったことを自慢しない
自分が受験に受かったことをむやみに自慢しない方が無難です。
受験に落ちた相手は当然のこと、クラスの中でも自慢は避けたほうがいいでしょう。
なぜなら、クラスの会話は、相手の耳にも入る可能性があるからです。
間接的に相手の気持ちを傷つけてしまうかもしれません。
相手から受験の話をするのを待つ
もし相手が受験に落ちたことについて自分から話を振ってきたら、話を聞きましょう。
そのときも、相手にアドバイスをするよりも、相手の辛さに寄り添うようにしてあげてください。
しつこく絡まれても喧嘩は買わない
せっかく相談をしてくれたはいいものの、相手が卑屈モードに入ってくると、あなたに対して嫌みだったり、攻撃的な発言をすることがあります。
「〇〇は受かっていいよねー。私は受からなかったのに…。」
など。
このとき大事なのは、喧嘩を買わないことです。
あなたは受験志望校に受かっているのですから、余裕をもって接してください。
相手があなたに、あたってくるというのは、あなたに甘えているからです。
親しくない他人にはなかなか当たり散らすことができません。
このとき、理詰めで相手を説得することも避けてください。
相手だって、ただの八つ当たりだとは心の底では理解しているんです。
しかし卑屈モードになっていまうと冷静に会話を進めることができません。
理詰めで話されたことで、さらに相手を頑なにしてしまうかもしれません。
関係がこじれるようなら距離を置く
ただ、あまりにも相手の発言の内容がネガティブだったり、こちらが不快になるようなものだったら、距離を置いた方がいいでしょう。
相手が受験に落ちたことはかわいそうですが、それはあなたのせいではないからです。
相手に責められたり、妬まれたりする筋合いはありません。
それなのにこじれてしまうなら、残念ながら二人はそれまでの関係だったということです。
学校の卒業も間近ですから、もうその友達と関わることもないでしょう。
自分で立ち直るのを待つ
結局、受験に落ちてしまったことに対してどう折り合いをつけるかは、当事者自身の問題です。
人生思い通りにいかないことがたくさんあります。
受験に落ちてしまうのもその一例です。
それでも結果を受け入れて前に進むしかありません。
浪人するかもしれませんし、あるいはほかの学校へ通うことを決めることになります。
周りの友達や親、先生などに話を聞いてもらって少しずつ心の整理をしていきます。
そうやって時間が経つうちに、今後の新しい生活を受け入れられるようになります。
もしあなたが相手のことを大切な友達だと思うなら、相手が落ち着くまで暖かく見守ってあげてください。
まとめ
受験に落ちてしまった友達には、出来るだけ普段通りに接してください。
そして友達がショックから立ち直るのを暖かく見守ってください。
志望していた学校には入れなかったかもしれませんが、そこで人生が終わってしまうわけではありません。
新しい学校に入ればそこで出会いがあります。
新しい環境に馴染んでくると、受験に落ちたことも気にならなくなります。
苦しいのは今だけです。
そのことに早く友達が気づき、立ち直ってくれるといいですね。