祝日でまったりムードのなか、驚きのニュースが飛び込んできました。

 

その名も、「イバンカ氏基金 安倍首相、57億円拠出を表明(毎日新聞)」

 

とあるではないですか!

 

のんびりしている場合ではない!

 

我らが首相は米国のプリンセスに国民の税金を気軽にプレゼントしてしまうの!?

 

という驚きとともに、ニュースを読むことに…。

 

しかし、よくよく調べてみると、どうも、記事のタイトルから受ける印象と、実際に行われていることは違うようです。

 

今回は、政治素人の管理人が、なれない政治用語に奮闘しつつも、自分なりに今回の出来事をわかりやすくかみ砕いてみました。

 

同じように、イヴァンカ氏基金ってなに!?とビックリされているかたのお役に立てればさいわいです!

 

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毎日新聞の報道内容

 

毎日新聞が、午前11時26分(最終更新11月3日 13時56分)に報道したのは次のような内容でした。

 

イバンカ氏基金 安倍首相、57億円拠出を表明

 

安倍晋三首相は3日午前、海外の女性指導者らを東京に招いて女性政策を議論する国際シンポジウム(女性版ダボス会議)の関連行事に出席した。あいさつでは、トランプ米大統領の長女イバンカ大統領補佐官が設立に関わった、女性起業家を支援する基金への5000万ドル(約57億円)拠出を表明した。

 

来日中のイバンカ氏も関連行事に出席して講演。5日のトランプ氏の来日を控え、友好ムードを演出した形だ。

首相は「日本は世界で女性活躍の旗を高く掲げ、強い指導力を発揮していく決意だ」と強調。女性起業家への期待を示した上で「イバンカ氏が主導した基金を強く支持する」と述べた。(共同)

引用元:毎日新聞onlineイバンカ氏基金 安倍首相、57億円拠出を表明

 

この記事を読んで感じた疑問が3つ。

 

・女性版ダボス会議ってなんだろう?そんなに影響力がある会議なのかな?

・女性起業家を支援する基金ってあるけれど、具体的になんていう団体なの?

・5000万ドル(約57億円)拠出ってあるけれど、これっていったい誰が、どこから出しているお金なの?

 

ということでした。

 

これらの疑問をひとつひとつみていこうとおもいます。

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女性版ダボス会議

 

女性版ダボス会議とは、正式名称、国際女性会議WAW!というそうです。

 

WAW!とはWorld Assembly for Womenの略称で,「ワウ!」と読むそうです。

 

安倍政権が掲げる「女性が輝く社会」のとりくみとして2014年から国際会議なんだとか!

 

なんと今回が4回目とのこと…。

 

全く知らなかった…。(汗

 

しかし、安倍政権の、女性進出政策の要であることは確かで、重要な位置づけの会議と言うことですね。

 

この会議でのイヴァンカ氏の講演はネット上でも観ることができます。

 

講演では、女性の活躍に向けてイヴァンカ氏の真摯に取り組んでいるような印象を受けました。

 

ちなみに動画のほぼ終わり、5:30頃に安倍首相とイヴァンカ氏が友好的に握手をしている姿も見受けられます。


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女性起業家を支援する基金ってどこ?

 

これは、ずばり、今年7月にすでに外務省が発表していた女性起業家資金イニシアティブ(Women Entrepreneurs Finance Initiative)のことみたいですね。

 

目的や、用途は公式HPにこのように書いてあります。

 

1 8日16時45分~17時00分(現地時間同日9時45分~10時00分分),ドイツのハンブルグにて開催中のG20において,女性起業家資金イニシアティブ(Women Entrepreneurs Finance Initiative)の立ち上げ式が開催されました。立ち上げ式には,日本を含む同イニシアティブに参加を表明した国々(オーストラリア,カナダ,中国,デンマーク,ドイツ,オランダ,ノルウェー,サウジ・アラビア,韓国,アラブ首長国連邦,英,米の計13か国)の首脳又はその代理及びキム世界銀行総裁が参加し,これら参加国から総額3.25億ドル以上の拠出がプレッジされた旨発表されました。我が国 からは,本件イニシアティブに対し,5,000万ドルを拠出する予定です。

2 本件イニシアティブは,途上国の女性起業家や女性が運営する中小企業が直面する様々な障害(資金アクセスや法制度等)を克服するための支援実施を目的としています。同イニシアティブに基づき世界銀行内に基金が設置され,本年より活動が開始される予定です。

(参考)女性起業家資金イニシアティブ(Women Entrepreneurs Finance Initiative)
途上国において,女性起業家や女性が運営する中小企業が直面する障害(資金アクセス,法制度等)を克服するための支援実施を目的として世銀内に設立される基金。支援内容は,女性起業家等に対する資金支援,金融機関等に対する女性起業家とのビジネス促進に向けた助言,途上国の法制度改善に向けた技術協力等。ドナー国から2億ドル及びリスク軽減措置により動員される民間資金等を合わせて10億ドル超の資金を利用可能とすることを目指す。

 

引用元:外務省HP女性起業家資金イニシアティブの立ち上げ

 

赤字は、今回の騒動に関連する箇所です。

 

つまり、すでに決まっていた基金が、イヴァンカさんの来日公演とともに大々的に取り上げられただけと言うことなります!

 

しかも、この書き方だと、イヴァンカ氏自身が基金の運用に関わるわけでもないようです。

 

イヴァンカ氏基金ときくと、いかにもイヴァンカ氏に個人的にお金をあげたという印象になってしまいますが、実際はそうではないんですね!

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5000万ドル(約57億円)拠出ってあるけれど、これっていったい誰が、どこから出しているお金なの?

money

でも、この57億円ものお金、一体誰が、どこから出しているお金なのでしょう。

 

ネットで調べてみると、外貨準備高というものから出ているらしいです。

 

政治経済がダメダメな管理人にはさっぱりです(苦笑

 

調べているときに、こんな記述を見つけました。

 

外貨準備高とは?

 

日本だって海外と貿易するでしょ? 海外から石油買ったり、日本は石油出ないからさ その時、まあ物々交換でもいいんだけどさ、わたしたちみたいにお金で代金払うのが通例なのよ その時に日本円で払ったって相手の国では使えないでしょ? アメリカから車買って円で払っても、アメリカでは円使えないから、米ドルしか使えないから、車屋さん困っちゃうよね それで日本も日本円だけじゃなくて海外のお金ももってるの それが外貨準備高

 

引用元:http://lineq.jp/q/20149023/a/104095482

 

この日本というのが、政府や、中央銀行のことを指すみたいですね。

 

普段は為替が大幅に変動しないように調整するために使われることが多いようです。

 

2017.1月現在は1.2兆ドルの外貨準備高を保有し、日本は中国に続く第2位みたいです。

 

こんなに資産はあるものの、ドルはドル。

 

円が流通する国内ではほとんど使い道がないそうです。

 

(ドルを円に交換すればいいじゃないかと素人考えで思ってしまいますが、為替の関係もあるのでそう簡単ではないのかもしれません・・・。)

 

今回は、そのお金のうちの5000万ドルということですから

 

5000万ドル÷1兆ドルで約0.005%が使われたことになります!

 

絶対数にすると、5000万ドル(57億円)って、巨額ですが、相対数にすると、ちっさい額ですね!(苦笑

 

日本って意外にお金持ちだったんだ!(笑

 

それはさておき、相対的にみると、比較的少額で、国内で使い道のほとんどないお金が、世界の女性の社会進出に使われることに決まったようです。

 

基金の運用実態は今後注意してみる必要がありますが、今現在、税金を無駄遣いした無謀な行動ととらえるのは、尚早かもしれないと感じました。

 

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