こんにちは。

管理人のぽぽです!

 

私は6年生の大学を卒業して現在薬剤師として働いています。

 

よく、薬学部は忙しいなんていわれますけれど、実際はどうなんでしょう?

たしかに自分の学生時代を振り返ってみると、決して「楽勝!」って感じはなかったです。

毎日が慌ただしい感じ。

 

けど、だからといって勉強以外に何にもできないかというと、決してそんなことはありません。

私だってバイトを在学6年間ずっと続けていましたし、周りを見れば、バイトも勉強もサークルも恋愛も頑張る!なんて猛者もいました(笑

(ちなみに、薬学部においてバイトと勉強を両立するコツも記事にしているので、興味があったら覗いてみてくださいね~【関連記事】薬学部でもバイトと勉強の両立は可能!【おすすめ5選紹介】

 

どこまでできるかは、個人差とか、選択とかが大きく関係すると思います。

 

ただ、そんなことをいわれても、まだ薬学部での生活を体験したことのないあなたにはピンときませんよね。

ですので、薬学部で学生生活を経験した筆者が薬学部のスケジュールを1~6年次まで下の表にまとめてみました。

これから順を追って、解説していきますね!

 

薬学部の1~6年次のスケジュール例

schedule

●…がっつり取り組む
○…取り組む
△…そこまで負担は大きくないあるいは人によってかなり異なる

 

※学校のカリキュラムや研究室配属の時期などは私が通っていた某私立薬科大学を参考にしています。

別の大学を卒業した薬剤師に話を聞くと、結構雰囲気や内容が違うなんてことも多々ありました。

あくまで、こういう薬科大学もあるんだなっという感じで読んでみて下さいね。

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え、薬学部って高校の延長なの!?選択科目なんてない。ほぼ必修科目!

 

私が薬学部に入学して早々面食らったのが、「時間割」です。

普通大学生になったら、自分の好きなように科目を選択できて、そこそこ自由時間もあると思うじゃないですか?(当時の私はそう思っていた!)

 

でもね、我々薬学生に選択肢なんぞないんですよ!!

それはね、私は総合大学に入ったから1年次は文系の人と共通の科目(文学とか政治とか)を選べましたよ…。

 

でもそのときからすでに、薬学部の専門科目(薬剤師国家試験の受験に必要な物理・化学・生物・薬理などなど)も埋め込まれているんですね。

それに関しては選択権はほぼ0!

 

1年次の時間割のイメージ

time table

※私の場合、共通科目(上の図のピンクのマスで表示)は、何個か単位を落とす可能性を考慮して、必要数より多めに受講していました。単位数ギリギリだけ受講するなら、もう少し共通科目は減らせると思います。

 

しかも専門課程はほぼすべて必修科目なのです…。

必修科目は、必ず及第点をとらないといけない科目です。

なので、保険としてたくさんの科目を受講しておいて、その中で得意な科目だけ及第点をとって単位を稼ぐなんてことができないんです…。

 

なので、苦手科目があったら、辛いです!

物理が苦手だろうが、薬理が苦手だろうが及第点をとらないと留年しちゃう(T-T)

(私の大学の場合、確か2単位までは落としても一応次の学年には上がれました。

ただし、次の学年でもまた試験を受け直して及第点をとらないと、次の学年には上がれないシステム(T-T))

 

しかも大学と高校の定期テストのスタイルって全く違うし、教授によっても全然違う!

最初はそのテストに慣れるまで大変でしたよ><

 

まあ、テスト対策に関しては、サークルに入ったり友達に頼んだりして過去問をゲットできればなんとか乗り切れることが多いです。

ただ、やっぱり最初は慣れるのが大変だと思うので、最初の中間テストをしっかり対策を立てて今後どう勉強した方がいいかスタイルを確立するのが大事だと思います。

(ちなみに、定期テスト対策の記事も書いているので、興味があったらチェックしてみてくださいね~【関連記事】大学(薬学部)の定期テスト対策~過去問の重要性~

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2~4年次はほぼすべて専門科目。そして実習があります…。

 

やれやれ、なんとか次の学年に上がれたぞ!と安心していると、さらなる薬学部の洗礼を受けることになります( ̄∇ ̄)

もはやほぼすべて専門課程&必修科目!

ガッチガチの高校生並みの時間割です!

 

2~4年次の時間割のイメージ

time table

※高校までは、授業1コマはだいたい50~60分ですが、大学では75~90分と、大分長くなります。

5限が終わるのはだいたい午後5~6時の間くらいです。

 

ここで注目していただきたいのが、午後の部です。

週に3日程度黄色い色で示した「実習」があることがわかりますか?

 

実習は各専門科目の実習です。

物理の実習が入ったり、薬理の実習が入ったり、有機化学の実習が入ったり、法規の実習が入ったり…。

実習の内容は科目によって大きく変わります。

 

法規のようなデータがベースの実習は比較的楽なことが多いのですが、大変なのは有機化学とかの実習ですね!

実習というよりは、「ザ・実験」って感じです。

例えば有機化学だと、ある化合物を合成するために、

「経路を考える→実際に試験管などで化合物を生成→目的物ができたか確認」

という一連の作業を行いレポートにまとめる感じです。

 

うまくいけばいいですが、失敗すると夜までかかる場合もあるそう….。

ただ、どのくらい時間がかかるかは、やっぱり科目によって全然違います!

なんなら大学教授が厳しい人か緩い人かでも違う感じです!

なので一番確かなのは先輩に聞いてみることですね。

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4年次はCBTとOSCEもあるよ!

 

CBT(シービーティー)とOSCE(オスキー)と言うのは、薬学部が6年制になってから導入されたシステムです。

二つあわせて薬学共用試験とも呼ばれます。

 

  • CBTが知識を問う筆記テスト(テストはPC上で行われます)
  • OSCEが、病院・薬局で薬剤師として働く際の技能テスト

です。

 

薬学生は5年次に、実際に薬局と病院に2.5ヶ月ずつ実習に行くわけですが、そのときは監督者の指導の下、処方箋通りに薬をあつめたり、患者さんにお薬を実際にお渡しする場合もあります。

まだ薬剤師試験に合格していない学生が、薬剤師とほぼ同じ仕事をする場合があるのです。

 

そこで、実習先の病院・薬局に対して

「この学生はある程度薬剤師としての知識も技能もあるので薬剤師と同じことさせても大丈夫!」

としてお墨付きを与えるための試験がCBT(知識試験)とOSCE(実技試験)なのです。

 

まあ、どちらも実際は全国の薬科大学で99%の学生が受かってる試験ではあるんですけどね( ̄∇ ̄)

ただし、だからといって全く対策しないわけにも行かないですし、おそらく大学によって若干合格率がことなる可能性があるので油断は禁物です。

 

(詳しくCBTとOSCEについて知りたい場合は、こちらをごらん下さい【関連記事】【保存版】薬学共用試験(CBT/OSCE)のまとめと対策

 

ただ、CBTとOSCEの本試が冬なので、ちょうど期末テストとかぶる時期なんですよね。

ですから地味に大変です。

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5~6年でやっと高校生並みの時間割からは解放されるけれど…。

 

私の大学の場合、5~6年次に研究室配属になるので、もはや高校生並みの時間割は存在しませんでした!

(やったー!!\(^O^)/)

 

5~6年次の時間割のイメージ

time table

 

※時期によってはほとんど授業がなかったり、逆に国家試験対策の授業が、ぎゅっと入ることも。

時期によって時間割が大きく変動するので、上の時間割はあくまで参考程度に。

 

ただし、授業は少なくなりますが、

その分、5年次の5ヶ月に及ぶ薬局・病院実習

そして怒濤の研究室配属&卒業研究/就職活動/国家試験対策となるわけです!

 

今度は個々人で日々のスケジュールをカスタマイズする感じです!

 

5年次の病院・薬局実習

5年次のうち、どこかのタイミングで実際の病院と薬局で計5ヶ月、実習を行います。

拘束時間や、課題の量などは配属先次第です。

希望地の希望はある程度反映されるようですが、必ずしも希望通りとは限りません。

 

研究室配属と卒業研究

卒業研究の大変さは、運や、自分の志望によってかなり異なります。

あなたがいわゆるブラック研究室に配属されるか、ホワイト研究室に配属されるかで明暗がわかれます。

 

ブラック研究室に配属されると、朝から晩まで研究一色!就活は裏切り行為!!

という所もありました( ̄∇ ̄)

 

逆に私は運よくホワイト研究室に配属されたので毎日夕方4時頃帰れるという優雅な研究生活でした(笑

私の大学の場合、研究室を決めるときは一応希望を聞かれましたが、最終的にはくじ引きで決まりました。

半分運次第でしたね。

※他大学の薬学生の話を聞いていると、研究室配属とは名ばかりで、実質、国家試験対策の授業がメインで、予備校と化していたという意見もありました。

大学によっても、研究にどれくらい力をいれるかということは異なるのかもしれません。

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就職活動

また、就職活動の忙しさも個人の志望によって大きく異なります。

調剤薬局やドラッグストアに就職したいのであれば、ぶっちゃけ、薬剤師国家試験が終わった3月でも十分間に合います。

(薬剤師不足が一部でささやかれていますが、この記事を書いている現時点では、まだまだ薬剤師は引く手あまたでした)

ちなみに、薬剤師国家試験の合格率は芳しくない薬科大学では、「国家試験に集中させるために、国家試験が終わるまでは学生に就職活動を禁止する」というところすらあるそう…!

 

ただ、あなたが、企業や行政などを目指す場合は話が別。

製薬企業や行政はとても狭き門。

5年次、あるいは4年次の早い段階からインターンシップに参加したり、何社も面接をうけてようやく内定がもらえるかどうかといった感じです。(楽々何個も内定をとるスゴイひともいますが( ̄∇ ̄))

こうなると、かなり忙しいといわざるをえません。
(なかには研究室の教授のコネで企業就職があっさり決まるというラッキーさんもいるようですが…。)

 

いずれにせよ、忙しさは自分の選択や、運次第といえそうです。

 

薬剤師国家試験対策

最大の難関が薬剤師国家試験でしょう。

最近の国家試験の全体の合格率は6~7割といったところ。

しかも、薬科大学によって合格率は大きく違います。

(9割合格するところか3割程度しか受からないところまで…!)

 

なので、自分の受けようとしている大学はどれくらい薬学部に合格しているかはきっちり見ておいた方がいいと思います。

自分の志望する大学の合格率が気になる方は、こんなサイトもあるのでご参照までに。

【外部リンク】真の第102回薬剤師国家試験合格率(ランキング)

 

 

あれ?なんかこうして書いてみると薬学部って結構大変そうですね(笑

まあ、実際薬学部は忙しいです。

忙しいというより、いろんなイベントが目白押しで慌ただしい感じ。

 

ただ、私が周りの学生をみていると、みんな忙しいなりに学生生活をエンショイしていましたよ。

バイトしたり、サークルしたり、恋愛をしたり…。

たしかに、文系ほどは時間が自由にならないのでそれぞれの活動をセーブしないときついなってときもあります。

でもそういうときは、割り切ってセーブしてみるのも手です。

 

薬学部は文系に比べて楽しいことをセーブしないと行けない場合もあるかもしれませんが、その分合格すれば)文化系大学では得られない「薬剤師国家資格」を得ることができます!

 

文化系だと何百社面接うけて受かるか受からないかの世界と聞きますが、薬剤師国家資格があると、薬剤師として働くことを選ぶなら(いまのところ)就職にそこまで不自由はないという印象です。

どちらが結果的に楽か、大変かはあなたの考え方次第です。

 

ただ学生生活をしてると、不安や疑問にぶち当たるもの。

そういったときのアドバイスも今後増やす予定ですので、良ければこのほかの記事もチェックしてみて下さいね!

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