ぽぽの部屋へようこそ。

今回は講義の目次、(馴染みのある言葉に言い換えると、講義録のようなものです)の描き方をお話ししようと思います。

(目次の重要性はこちらの記事で紹介していますので、ご興味があれば読んでみてください。)

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目次とは

目次と聞いたとき、あなたはどんなものを思い浮かべましたか?

たぶん、ほとんどの方が、教科書の最初の方に書いてあるようなものを想像したのではないでしょうか?

読者に本の内容をわかりやすく伝えるために、トピックを抜き出して、箇条書きにしているページのことですよね。

ただ、今回は、それ以外の目次の描き方(あえて書き方ではなく、描き方と表記しています。)をご紹介します。

マインドマップマップで目次を描く

おそらく、あなたがいま大学生であれば、マインドマップを大学の講義などで使ったことがあるかもしれませんね。

私も、大学のグループディスカッションのブレインストーミングでマインドマップを使いました。

アイディアを出すツールとして使われることが多いです。

ただ、マインドマップという言葉を初めて聞いた方もいらっしゃると思うので、簡単にどんなものか説明しますね。

マインドマップとは

ウィキペディアから引用すると、「トニー・ブザン(Tony Buzan)が提唱した思考・発想法の一つ。頭の中で起こっていることを目に見えるようにした思考ツールのこと。」とあります。

なんだか、わかりにくいですね。

個人的には、マインドマップは新しいノート術だと思っています。

普通はノートといえば、罫線ノートの上に、左から右、あるいは上から下に文字を書きますよね?

マインドマップは全然違うんです。

まず用意するのはA4のコピー用紙1枚です。

そして絵を描くように、キーワードを配置していきます。

(そのため、マインドマップでは、”書く”ではなく”描く”という漢字を使うことにしました)

まずは真ん中に、テーマとなるイラストや文字を描きます。

これはセントラルイメージと呼ばれます。

次に真ん中のイラストや文字から、線を伸ばしていきます。

あたかも、木の幹から枝を伸ばすような感じなので、この線はブランチ(英語で枝の意味)と呼ばれます。

そして、本物の木の枝のように、太い枝からは次々に細い枝が派生していきます。

特に中心のイメージから、直接伸びる枝はメインブランチとよばれ、そのほかの、細い枝はサブブランチとよばれます。

その伸ばした枝の上に、重要なキーワードをのせていきます。

いまの説明を絵にすると、こんな感じです。

mindmap-cat

マインドマップでは、この3つの用語さえ理解すればOKです。

でも、文字だけの説明ではすごくわかりにくいと思います。

実際に、授業の目次をどう描くのか、簡単な例をもとにご説明しますね。

【入門編】マインドマップで実際に講義の目次を描く

下の図は、わたしの在学中、免疫学の講義で実際に配布された資料をもとにつくった、簡易資料です。

handout

わかりやすくするために、かなりシンプルな内容にしてあります。

〜の部分には、なにか文字が書いてあると思ってください。

ぜひ実際に、紙とペンを手元にご用意して、一緒に目次マインドマップを描いてみましょう。

手順1:中心イメージを描く

目次を作るA4用紙を用意したら(A4用紙は、横長につかってください)、中心に何を描くか決めます。

なんでもOKです。私の場合は、授業のタイトルや、キーワード、余力があるときは教授の顔を描いたりしていました。

すぐ思いつかないときは、とりあえず空欄にしておいて、あとで描いてもOKです。

今回は、抗体のイラスト(Y字のような形のイラストのことです)を中心にもってきました。

手順2:メインブランチにのせるキーワードをかく

次に配布資料を見てみましょう。

最初の枝にはまず、どんなキーワードをのせたらいいでしょうか?

慣れるまでは、大変だと思います。

ただ今回は、各スライドのタイトルをそのままメインブランチにのせると、綺麗になるようにしました。

ですので、今回一番最初のメインブランチには、スライドタイトルの「イントロ(ダクション)」とかいておきます。

mindmap

手順3:サブブランチをかく

サブブランチはもう一歩内容に踏み込んで描きます。

スライドでは、イントロで、免疫について、しかも自然免疫と獲得免疫の二つに分類されるそうなので、つぎのようにサブブランチを描いてみました。

mindmap

それ以降のスライドについても、手順2と3をくりかえします。

すると最終的に、こちらのマインドマップが完成します。

mindmap

もとのスライドとの対応がわかりやすいように、配布資料も、メインブランチと同じ色に色分けしてみました。

mindmap

※マインドマップを描き終わったら、余白に

    講義のタイトル
    何回目の講義か
    教授の名前
    日付と日時(あるいは何限目か)

も書くようにしましょう。

こうすると、あとから見たときになんの目次かすぐにわかります。

マインドマップを描くポイント

最後に、マインドマップを描くときのポイントを説明します。

  • 細かく描き込みすぎない

目次を描くことに熱中しすぎると、肝心の講義内容を聞き逃す可能性があります。

教科書の目次も、キーワードを簡潔にならべてありますが、詳しく書きすぎることはないですよね。

それをイメージしてキーワードだけを選んでいただければと思います。

  • メインブランチの色は、かぶらないようにする

メインブランチの色は、かぶらないようにしましょう。今回メインブランチが5本あったので、色も五色(ピンク)使いました。

色を変えると、それだけで、別の話題をはなしているんだな、ということがすごくわかりやすくなりますよ。

  • メインブランチは右斜め上から始まって、時計周りに一周するように描く

正直私もくわしい理由は知らないのですが、一般的に、このような描き方をするようです。

今回の配布資料は、マインドマップが作りやすいように加工していました。

次回は、実際の授業に近づけた、もっと複雑な配布資料をもとに一緒にマインドマップで目次を作りたいと思います。

楽しくお絵描きをするような気分でおつきあいいただければと思います。

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