現在進行形の疑問文の作り方は仕組みさえ理解できれば意外にシンプルです!
そのコツを図とイラストを交えてはじめから丁寧に説明していくので、
「授業で習ったけど、よくわからなかったなー」
「練習問題だと解けるけど、実際のテストではなかなか解けない」
そんな悩みを解決しちゃいます♪
目次
現在進行形の疑問文を学ぶ前に:語順を知ろう
これから三単現の説明をしていくわけですが、より理解を深めるために、英語の語順を学ぶことが大切です。
英語は単語が置かれる場所によって意味が固定されています。
左から順番に
「だれ・なにが/です・する/だれ・なにに/だれ・なにを/どこ/いつ」
となります。
例外はあるものの8割くらいの語順が、これで説明できます。
※これは、京都大学教授の田地野彰先生が推奨している方法です。
詳細を知りたい方は別記事のリンクをご参照ください。
進行形の疑問文を3ステップで学ぶ
進行形の疑問文は、次の3ステップで学ぶことが効果的です!
- ステップ1:一般動詞の肯定文を学ぶ 例)あなたはテニスをします。
- ステップ2:現在進行形の肯定文を学ぶ 例)あなたはテニスをしているところです。
- ステップ3:現在進行形の疑問文を学ぶ 例)あなたはテニスをしているところですか?
この記事でも、このステップに沿って説明していきます。
ちょっと面倒に感じてしまいそうですが、しっかり順を追って理解することで、現在進行形の疑問文に対する理解度が、高くなりますよ!
ステップ1:あなたはテニスをします。(一般動詞の肯定文)
まずは一番基礎となる文章、一般動詞の肯定文からみてみましょう。
例)あなたはテニスをします。
You play tennis.
※今後、図を見やすくするために、直接関係ない
「だれ・なにに」→灰色の点線
「どこ」「いつ」→省略
で表記していきます。
ステップ2:あなたはテニスをしているところです。(現在進行形の肯定文)
では先ほど紹介した例文を、現在進行形に直すとどのようになるでしょうか。
例)あなたはテニスをします→あなたはテニスをしているところです。
You play tennis.
→You are playing tennis.
このように、現在進行形の文章になると、
する・です(動詞)の部分(青い四角で囲っている場所)が変化していることがわかりますか?
変更点としては、
- playの直前にareが挿入される
- playの後にingがくっつく
この2点が違います。
ステップ3:あなたはテニスをしているところですか?(現在進行形の疑問文)
いよいよ、現在進行形の疑問文をどう作るのかをみてみましょう。
例)あなたはテニスをしているところです。
You are playing tennis.
この例文は、ステップ2で確認した、現在進行形の肯定文です。
この文章を疑問文に変えると一体どうなるのでしょうか?
ここで最大のポイントが、この文章が、
- 一般動詞を使った文章なのか
- be動詞を使った文章なのか
いったいどっちなのかということです。
なぜなら、一般動詞と、be動詞では疑問文の作り方が異なるからです!
(詳しくは、【関連記事】図解付き!英語の疑問文の作り方(一般動詞とbe動詞の違い)でまとめています。余裕があればそちらも参考に!)
動詞は、基本的にする・です(動詞)の部分(青い四角で囲っている場所)に入るというルールがあります。
従って、動詞の候補としては、
- are
- playing
のどちらかということになりますね。
areはbe動詞ですが、playing
も一般動詞のplayを含んでいるので、ここで悩んでしまう生徒さんも多いです。
そこで、
- playing
に注目してみましょう。
ゾウガメはゾウ?それともカメ?
この動詞(play)にingがくっついたかたち、教科書で、動名詞と呼ばれていませんでしたか?
動名詞という言葉をよ~っくみてみると、
- 動詞
- 名詞
をくっつけてできた言葉だということが想像つきますよね?
では、動名詞は、動詞と、名詞どっちが本質なのでしょうか?
いきなりですが、ここで質問です!
あなたは、ゾウガメという生き物を知っていますか?
(いきなりなんのこと?とあきれてしまうかもしれませんが、ちゃーんと、本文と関係があるので読み飛ばさないでお付き合いくださいね)8
ゾウガメという言葉もよ~っくみてみると、
- ゾウ(象)
- カメ(亀)
をくっつけてできた言葉だということがわかります。
ではゾウガメは、ゾウ(象)なのでしょうか?それともカメ(亀)なのでしょうか?
正解は、ご存じの通り、カメです。
ゾウ(みたいな)カメ
略してゾウガメといったところでしょうか。
動名詞は動詞?それとも名詞?
さて、ここでいよいよ本題に戻ります。
動名詞は結局、動詞なのか、それとも名詞なのかというお話がしたくて、ゾウガメの例を取り上げました。
ゾウ(みたいな)カメ、略してゾウガメとなるのと同じで、
動詞(みたいな)名詞、略して動名詞なのです。
結局
- playing
は名詞扱いになります。
つまり
You are playing tennis.
する・です(動詞)の部分(青い四角で囲っている場所)に入っていた2つの動詞候補
- are
- playing
のうち、
- playing
は動名詞であり、結局、名詞と言うことになるので、動詞とは見なせません。
つまり、現在進行形の疑問文では
- are
つまり、be動詞の疑問文のルールに従うのです。
be動詞の疑問文の作り方
では、ここで、be動詞の疑問文の作り方をおさらいしましょう。
be動詞というのは、動詞のグループのことで、数がとても少なく、次にあげる単語くらいしかありません。
- is
- am
- are
- was
- were
- (be/been)
これらの単語をみたら、be動詞の疑問文のルールに従う可能性が高いです。
次に、be動詞の疑問文の作り方をみてみましょう。
例)あなたは学生です。
→あなたは学生ですか?
You are a student.
→Are you a student?
be動詞の疑問文のポイントは1つ。図のオレンジ色の矢印で示しているように、
- 動詞(今回はare)を文章の一番最初にもってくる
ことです。
(また疑問文なので、文章の一番最後に「?」をつけるのも忘れずに!)
現在進行形の疑問文の作り方
実は、現在進行形の疑問文も、be動詞の疑問文とルールはまったく同じです。
例)あなたはテニスをしています。
→あなたはテニスをしているところですか?
You are playing tennis.
→Are you playing tennis?
先ほどの例と同様、オレンジ色の矢印で示しているように、
- 動詞(今回はare)を文章の一番最初にもってきています。
(また疑問文なので、文章の一番最後に「?」をつけるのも忘れないでくださいね!)
以上、現在進行形の疑問文の解説でした。
文章の作り方自体はシンプルなのですが、そこにたどり着くまで、たくさんの英語の知識が必要なことがわかっていただけましたでしょうか?
ぜひ、何回も読み直したり、関連記事も読んでみたりして、英語力を磨いてくださいね!