私も現役生時代は「大学に落ちたらどうしよう。」
と常に不安でした。
結局現役時代は、医学部に全落ち。
一浪しましたが、やはり医学部は受からず、滑り止めの薬学部へ入学しました。
今は薬剤師をしています。
ですから、受験勉強をしていた当初の自分が思い描いていた理想の大学にも、職業にもつくことはできませんでした。
当時そのことでいろいろ葛藤もありましたが、今は
「むしろそれで良かった」
とまで思えるようになりました。
受験に落ちたらどうしようと不安を抱えているあなたに、私の経験を下にアドバイスしたいと思います。
目次
落ちたらどうしようと考える時間があったら勉強しよう!
自戒の念を込めて、あえて厳しいことを言いますが、
「大学に落ちたら、どうしよう」
と考えている時間があったら、勉強してください。
そもそも大学に合格するために、一生懸命勉強しているのに、
「もし落ちたら…。」なんてちぐはぐな感情を抱いていたら勉強に集中できません。
私自身、
「落ちたらどうしよう」
というい不安で現役時代勉強に集中しきれなかった時期があります。
そのことを反省しているのであえて厳しい言葉を選んでみました。
しかし、「落ちたらどうしよう」という不安は、ものすごく強烈で、いつまでも頭の中でリピートしてしまいます。
だから、簡単に不安を振り払うこともできないのもよく知っています。
不安は、「怖いから目を背けている、でも気になる」状態が続く限りずっと続きます。
目を背けず、不安をまっすぐ見つめることで、初めて不安を和らげることができきます。
ですから、この次に不安の正体と向き合い方についてお話します。
自分が何者でもない不安感
落ちたらどうしようと強烈に不安に感じる原因の一つは、受験生の自分が、
「何者でもない」
という不安感があるからです。
小学校・中学校・高校を経ての大学受験。
ここにきて、初めて
「自分の将来がなにも保証されていなかった」
ということに気付きます。
仮に、いくら高校まで成績優秀でまわりの先生や親に褒められていたとしても、大学で失敗してしまえばそれまで積み上げたものが無駄になってしまいます。
(必ずしもそうではないと今では思えるのですが)
それに大学は最終学歴です。
就職にも影響することは間違いありません。
つまり今までの自分の人生が最終的にどの大学に入学できたかで決まるのです。
親や先生からのプレッシャー
親は自分の子どもに期待をかけるものです。
それに、受験にかかる費用(塾代や受験料)を工面してくれています。
社会人になっていからより実感するのですが、自分が一生懸命働いて稼いだお金を使ってくれるのは、並大抵のことではありません。
せっかく親が手間とお金をかけてくれているのに、落ちてしまったら、
- 申し訳ない
- 肩身が狭い
- 合わせる顔がない
と感じてしまいます。
大学受験に落ちたときの選択肢
実際に受験に落ちてしまったら一般的に選択肢は3つあります。
- 第一志望を目指して浪人する
- 滑り止めの大学へ行く
- 大学進学以外の選択肢を探す
ちなみに私の場合、
- 第一志望を目指して浪人する
を選択したあげくに、 - 滑り止めの大学へ行く
という結果になったのですが…。
また、3. 大学進学以外の選択肢を探す場合、
専門学校への入学や、就職が考えられます。
しかし多くの受験者にとって、おそらく
- 第一志望を目指して浪人する
- 滑り止めの大学へ行く
のどちらかが現実的な選択肢だと思いますので、この2つについてお話しようと思います。
滑り止めの大学へ行くVS浪人する
現役のうちに滑り止めの大学へ行くか、それとも第一志望を目指して浪人するかは難しいところです。
もしあなたに、浪人するだけの、覚悟と親御さんからの経済的なサポートあれば、浪人も選択肢として選んでもいいと思います。
全力でもう1年頑張ったあとであれば、どういう結果でも受け入れやすくなります。
そうでなければ無理に浪人せず、滑り止めの大学に行くのもOKです。
特に初めから浪人ありきで受験をするのはやめた方がいいです。
予備校でアルバイトをしていたとき、
「浪人生が自分の志望する大学に行けるのは約2~3割」
という話を聞きました。
浪人できるから別にいいやと、現役時代に甘い気持ちでいると、お金と時間を無駄にすることになる可能性が高いです。
また、1年間浪人するのは精神的に厳しいものがあります。
自分で自分を律しなければなりません。
それにまた1年間、受験に落ちたらどうしようという不安と戦い続けなければ行けません。
大学に落ちたあとの人生
結局私は志望していた医学部に落ちて薬学部に通い、今は薬剤師をしています。
冒頭にも述べましたが、受験勉強をしていた当初の自分が思い描いていた理想の大学にも、職業にもつくことはできませんでした。
当時はそのことに対して色々な葛藤がありました。
でもむしろ社会人になって働くことの大変さを実感した今となっては、
「それで良かった」
とまで思えるようになりました。
自分が仮に医学部に合格したとして、医師という職業を勤めていけたかどうか自信がありません。
このことをお話しするのは決してあなたに、
受験に落ちてもいいんだということを言いたいからではありません。
受験であなたの第一志望の大学に合格できるにこしたことはありません。
しかし、人生は必ずしも思った通りになるとはかぎりません。
どんなに頑張っても上手くいかないときはあります。
ただ、受験に落ちても死ぬわけではありませんし、あなたの人生は続いていきます。
そしてその人生も悪くないなと思える日が必ず来るはずです。
だから大学に落ちた後の人生を過度に心配しないでください。
それより今は、あなたが受験で頑張ることのできる唯一の機会です。
大切な時期ですから、「落ちたら…。」なんてことはとりあえず考えないでおきましょう。
それより、受かるためには今どうしたらいいのかを建設的に考え、努力して下さいね。
応援しています。