英語の勉強をしていると、同じWhatを使った疑問文でも、
- 「What do you play?」のように、doがつく文
- 「What happens?」のようにdoがつかない文
の2種類を見かけたことはありませんか?
どうしてこのような違いが起るのか不思議に思いませんか?
学校の授業では、これらの文を別々に習うことがほとんどで、違いを明確に説明してもらえる機会はあまりありません。
この記事では、イラストも交えて、できるだけ分かりやすく、2つの違い説明していきますので、最後まで楽しんで読んでみてくださいね^^
目次
whatのつく疑問文を学ぶ前に:語順を知ろう
これから三単現の説明をしていくわけですが、より理解を深めるために、英語の語順を学ぶことが大切です。
英語は単語が置かれる場所によって意味が固定されています。
左から順番に
「だれ・なにが/です・する/だれ・なにに/だれ・なにを/どこ/いつ」
となります。
例外はあるものの8割くらいの語順が、これで説明できます。
※これは、京都大学教授の田地野彰先生が推奨している方法です。
詳細を知りたい方は別記事のリンクをご参照ください。
ポイントは、「なに”が”」なのか「なに”を”」なのか
今回、例文として2つの文章を用意しました。
- What catches a mouse?(なにがネズミを捕まえますか?)
- What does the cat catch?(猫がなにを捕まえますか?)
ところで実は、この文章、もともとは、次の1つの同じ文から作られた疑問文なんです!
The cat catches a mouse.( 猫がネズミを捕まえる。)
この文を疑問文に変えるとき、「何を」尋ねたいかによって、2通りのパターンの疑問文を作ることができます。
「なに”を”」を尋ねる疑問文を作る
もう一つのパターンとして、「猫がなにを捕まえるのか」知りたいときは
「猫が、なにを捕まえますか?」という疑問文も作ることができます。
このときは、疑問文にはdoがつきます。
What does the cat catch?
「なに”が”」を尋ねる疑問文をつくる
最初のパターンとして、「なにが、ネズミを捕まえるのか」を知りたいときは、
「なにが、ネズミを捕まえますか?」という疑問文を作ることができます。
この場合、文にはdoはつきません。
What catches a mouse?
では、なぜ、「なにが」を尋ねたいときと、「なにを」を尋ねたいときで、doがついたりつかなかったりするのでしょう?
語順に注目して、その違いを更に詳しくみてみましょう!
「なに”を”」を尋ねる疑問文(doがつく)
英語のWh疑問文を作るときは、一般的に次の順番で考えると分かりやすいです。
肯定文:The cat catches a mouse.
↓
疑問文:Does the cat catch a mouse?
↓
Wh疑問文:What does the cat catch?
※補足※
オレンジの文字で示している文中のesは三単現のSと呼ばれるものです。詳しくは、
【関連記事】三単現のSとは?付け方を徹底解説!【分かりやすい図解付き】
【関連記事】三単現の疑問文と否定文の作り方【分かりやすい図解付き】
をご覧ください!
まず、肯定文を疑問文の形(Doで始まる疑問文)にします。
その次に、尋ねたいと思っている内容(なにを/a mouse)を疑問詞(what)に変えて、文の一番先頭にもってきます。(黄色の「←」マークで表したところ)
ちなみに、どの部分を、疑問文で聞きたいかによって対応する疑問詞が違います。
- 「だれが」「だれに」「だれを」を尋ねたい→who
- 「なにが」「なにに」「なにを」を尋ねたい→what
- 「どこ」を尋ねたい→where
- 「いつ」を尋ねたい→when
「なに”が”」を尋ねる疑問文(doがつかない)
続いて、「なにが」を尋ねる疑問文も同じ要領で考えてみましょう。
肯定文:The cat catches a mouse.
↓
疑問文:Does the cat catch a mouse?
↓
Wh疑問文:What does catch a mouse?
ここでアレっ?と疑問に思いませんか?
無理矢理Doをくっつけようとすると、最終的に、
What does catch a mouse?
という、ちょっとおかしな文章になってしまいます。
どこがおかしいかというと、普通、Doのつく疑問文では、Do の後に、
- Do you~?
- Do they~?
というように、だれ・なにがの部分に必ず単語が入るという決まりがあります。
しかし今回の場合だと、だれ・なにがの部分がWhatに変身して、文章の先頭に来てしまいました。その結果、だれ・なにがに入るはずだった単語がいなくなってしまうのです。(図の×で記した箇所)
このような事情から、なにがを尋ねたい文には、doをつけることができないのです。
そのため、なにがを尋ねたい文を作る場合は、特別ルールが使用されます。
ズバリ、なにがに置かれていた単語を、whatに置き換えるだけという非常にシンプルなルールです。
例)The cat catches a mouse.
→What catches a mouse?
※whatの疑問文と三単現のS
The cat が、whatにおきかわっても、動詞のcatchには、引き続きes、すなわち三単現のSがついています。
大前提として、この文章が現在のことについてであること。
さらにwhatも、The catと同様に三人称かつ単数と言われるグループに属しているから三単現のSがつくのです。
三単現のSについて詳しく知りたい場合は、
【関連記事】三単現のSとは?付け方を徹底解説!【分かりやすい図解付き】
【関連記事】三単現の疑問文と否定文の作り方【分かりやすい図解付き】
を読んでみてくださいね!
まとめ
英語の語順では
「だれ・なにが/です・する/だれ・なにに/だれ・なにを/どこ/いつ」
となります。
「なにを」を尋ねたい文章の場合、doがつく疑問文になります。
例)猫はなにを捕まえますか?
What does the cat catch?
一方、
「なにが」について尋ねたいときときは、doがつかない疑問文になります。
例)なにが、ネズミを捕まえますか?
What catches a mouse?
whoを使った疑問文でも…
実はwhoがつく疑問文でも、同じように、doがつく場合(Who do you like?)とdoがつかない場合(Who opened the window? )があるんです!
これも、基本的な考え方は全く同じです。
気になる方はこちらをご参照くださいね!
【関連記事】whoの疑問文~doがつく/つかないときの違い【徹底解説】
2つの記事を読み比べてみることで、今まで気づかなかった関連性が見つかって、より英語が深く理解できるようになるはずですよ!
とてもわかりやすい解説で疑問文のモヤモヤが色々スッキリしました。ありがとうございます。
文中に
疑問文:Does the cat catches a mouse?
とありますが、疑問文の時は三単現のsつかないと習ったような気がします。
つく場合もありますか。
さきさん、
記事がお役に立てたようで嬉しく思います。
さて、質問の件ですが、さきさんのおっしゃる通り疑問文の時には3単現のsはつきません。
私のミスですので本文の該当箇所を訂正しました。
混乱させてしまい申し訳ありません。
ご指摘ありがとうございました。